ThinkPad Edge 13” 実機モニターレビュー


普段はVAIOユーザーの私がモニターで借りたThinkPad Edgeを使ってみて
色々気になった点を写真や動画を合わせてつらつら書いて行こうと思います。



◆キーボードの出来は?


ThinkPadで多くの人に評価されている部分のイメージとして最初に出てくるのは
打ちやすいと定評のあるキーボードですが、実際に使ってみると
たしかに打ちやすい。カチカチ感があり、2.5mmのストロークがあるので
タイプしていて非常に心地いいです。ちょっと感動。
今までThinkPadを使っていた方が触るとストロークが浅く感じるそうですが
ほぼ初めて使う自分にはまったく問題なし。
強めにタイプしても本体がたわむことも無いですし、
これはキーボードでPCを選ぶ人の気持ちがわかったかも・・・。

ThinkPad Edgeは今までのThinkPadの特徴である7段キーボードではなく、
6段キーボードを採用しているそうですが
個人的にはDeleteキーが一番右上にないこと以外は特に違和感は感じませんでした。
PgUpとPgDnキーを矢印キーの横に置くのはなかなか良いアイディアですね。
ストロークが半分なのも押し間違いをしにくくする工夫としてよく出来ていると思います。
ちょっと押したときの感触が癖になりそうで、ついつい意味もなくPgUp/PgDnキーを
押したくなってしまいます 笑

更に今回の機種は、MacbookやVAIOのような
キー独立型のアイソレーション・キーボードになってます。
最近流行りだからアイソレーションにしたのはどうかはわかりませんが
形が変わってもいわゆるThinkPad品質に仕上げてしまうのは素晴らしいですね。
自分はアイソレーションキーボード信者なので地味にうれしいです 笑

ちなみにこのThinkPad Edgeではワンタッチで
画面の明るさや、音量ミュート、外部モニタへの接続などを操作することが可能です。
普通はファンクションキーとの組み合わせ(Fn+F□)で使用するものなんですが
キーに書いてある操作を簡単にワンプッシュで機能させることができるので
ライトユーザーなどにはたしかにわかりやすくて使いやすいかも。


でもWindowsのショートカットキーを多様している人はこの機能は切ったほうが
いいと思います。じゃないとキーを3つ押すハメになります 笑

キーボードは評判通り、なかなか良いものでした!
そういえばEnterキーが黒いね!


◆ThinkPad伝統のタッチポイントの使い勝手


キーボードとあわせてThiunkPadの使い勝手を上げている存在と言えるのが
このタッチポイントではないでしょうか。
たまーに友人からThinkPadを借りて作業・・なんてときにちょっと使ってみると
使いにくいなぁと思ったりするんですが(慣れていないだけ)
実際にじっくり腰を据えて使ってみるとなかなか良い感じかもと思うようになりました。
なによりタッチパッドのように手を大きく動かしたりしなくてもキータイプしながら自然に
カーソルを動かせる快感を味わえます。
もちろん最初はうまく扱えなくて苛立ちを感じたりするんですが
慣れると良い感じに操作できるようになります。
それと、左クリックボタンと右クリックボタンの間にあるスクロールボタンを押しながら
トラックポイントを操作することでページスクロールも可能。これが便利!

そのうち「なんで俺のVAIOにはトラックポイントが無いんだ!」とか言い出す始末 笑
これはType Pフラグか!?(゚∀゚)

んー。使いやすさとしてはタッチパッドと互角かなぁ。タッチパッドもやはり使いやすいですからね。
トラックポイントを使っているとThinkPad使いこなしてる感に浸れて
良い感じになれますのでおすすめです 笑


ちなみにEdgeでは今までのThinkPadに比べてトラックポイントの高さを
0.4mm下げて、液晶との接触を避けているようです。恐るべしこだわりと技術力。


◆マルチタッチに対応したタッチパッド



先述の通り、タッチポイントを搭載しながらも、ちゃんとタッチパッドも装備していて
しかも流行機能のマルチタッチに対応しております。

2本の指でピンチやズームなどが可能になるわけですが
これはちょっとおまけ程度かなと。使い勝手がいいとはあまり思わないです。
ソフトによっては化けるかもしれないけど。
カーソル移動の用途としては特に問題なし。


◆SDカード/MMC/メモリースティック対応スロットも装備


右側面にはメモリーカードリーダーが装備されています。
SDカードを挿してみましたが少し出っ張ります。
モバイルするPCではないので問題ないかなー。


◆イヤホン端子に物申す!


そういえばかなり気になった点が一つ。
右側面にイヤホン端子がありますが、試しにイヤホンを繋いでみたところ
ノイズがすごいのです。ずーっとピーって言ってます。
無線LANのONOFFをすると止まったりまた鳴ったりするので
確実に電波にやられていると思いますが
これ製品版全部の仕様なのかなー・・・?
音楽を流してしまえば聞こえないので気にならないんですが
ちょっとこれはかなりダメダメでした。イヤホン挿したまま
PC作業する人なんかはかなりキついかと思われます。


◆Powered USBで電源OFFでもUSB充電可


USBポートが3つあるんですが、左側面にある1つがPowerd USBに対応しています。
これはPC本体の電源が落ちていてもUSB機器を充電できるという機能で、
端子部分が黄色くなっています。



iPod touchを接続してみた様子。
この通りちゃんと充電ができています。
宿泊先で携帯をUSB充電器で充電するときに、無駄にPCをつけたままにしていたり
する時があるので、これは便利だなぁー。


◆本体デザインについて


今回借りたのはグロッシー・レッドということで
ThinkPadは黒!というイメージを吹っ飛ばすものでしたが
天板の赤、外周パールのシルバー、そして開いた中身は黒という
カラーリングはなかなか渋くていいんじゃないかと思います。
最初は赤とシルバーのツートンに違和感を感じていたんですけどね。
ちなみに天板はテカテカの光沢なのでかなり指紋が目立ちます。
傷もすぐつきそうなので気になる人は気になるかもなぁ。
なんかマットブラックも発売されるようなので気になる人はそちらも要検討。



ThinkPadロゴのiもちゃんと光ります!
光り物に弱い自分にはこういう細かいところもアクセントになっていていいですね。
ところでHDDのアクセスランプが無いんだけど・・・


ACアダプタ接続でここも光る。


◆液晶は綺麗?


ThinkPad Edgeは1,366×768ドット表示対応13.3型ワイド液晶(グレア)を採用。
ThinkPadといったら非光沢液晶だろ!という意見もあるかもしれませんが
この機種はテカテカしています。
質はいたって普通。VAIO Zと比較してしまうとダメダメですが
可もなく不可もなしといったところ。
液晶にこだわりがなければ大丈夫そうです。(ちなみに自分はダメ 笑)


◆通知のビープ音について(おまけ)

電源ケーブルを抜き差しするなど、色々操作するとこんな音が鳴ります。
今までのThinkPadと違うと聞いたので一応動画をアップしてみました。



◆その他いろいろ

HDMI端子、300万画素のWEBカメラを搭載。
バッテリーは4セルで 3.4時間、6セルで 5.2時間稼働。
4セルバッテリで1.64Kgらしいのでモバイルはギリギリ出来そうですね。
(ちなみにあんまり触れたくありませんが日本発売予定なしのインテル版だと
4セルで5時間、6セルで 7.8時間稼働だったりします。うむむ。)
スピーカーは前面にあるので良いとは言いませんが
音は通ってはっきり聞こえます。

というわけでざっとThinkPad Edgeについて見てきましたが
ライトユーザー向けへのベーシックPCとしては良くできていると感じました。
価格も79800円くらいからと、ThinkPad品質のノートPCが
この値段で手に入るのは素晴らしいことなんじゃないかと思いますね。

性能面では、ほんとにAcerやAsus対抗のCULVノートって感じがしますが、
気になるのは、日本でほんとに売る気があるのかってことですね。

ライトユーザーに売るためには、もっとわかりやすいポイントで
セールスしないとだめなんじゃないかなー。
日本のメーカーのPCのほうがわかっている気がしますよ~。(客を釣るのが良い悪い置いておいて)

PCに詳しくない人にThinkPad品質と言ってもわからないだろうし、
ちょっとごついPCだなと思われても仕方ないかもしれません。

「第4世代のThinkPad」とされたこの「ThinkPad Edge 13」
うまくターゲットユーザーにアピールできるだろうか?期待したいと思います。

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